出典:益子語り部の会編集「益子の民話第二集」より
むかしむかし、益子町の風戸でとある感染症が蔓延し、働き盛りの若者が次々に亡くなっていく大きな問題が起きました。
風戸の人々は困り果てて、病気が風戸に入ってこないようにニか所の入り口それぞれに地蔵様と観音様を祭ってお祈りしました。
その地蔵様は延命地蔵尊(延命を誓願する地蔵尊で産まれた子を守り、寿命を延ばす)で、毎年8月25日にお祭りを執り行いました。
観音様は9月11日にお祭りがあり、提灯をつけてお参りに行き、お線香をあげました。
風戸の念仏講は大正時代に既に建ててあり、昭和時代の半ば頃までお参りを続けていました。
風戸の入り口の地蔵様と観音様は今でも風戸を守るために立っています。